切り倒した木をウッドチップに変えられることは大きな利点となりえます。 運搬が著しく簡単になるだけではなく、これを燃料として使うことで環境にもメリットがあるからです。 デンマークのLinddana社の主力事業であるTPウッドチッパーシリーズは、今日、各種サイズの製品がヨーロッパのほぼ全域で販売されています。 Linddana社が他社と一線を画しているのは安全性に対する高い意識であると言います。
「当社では、製品開発の全てにおいて安全性を最重要視しています。 当社が提供するようなパワフルな機械を製造する際には、安全性が確保されていなければなりません。 例えば、当社の機械は、可動パーツを閉じなければ作動しない仕組みになっています。 これにより怪我のリスクを軽減しています。 もちろん、緊急停止ボタンやその他の停止スイッチも備えており、ウッドチッパーに適用される安全指令で規定される要件すべてを満たしています」と、同社のCEOであるHans Anker Holm氏は語ります。 同時に、ウッドチッパーは複雑で極めてパワフルな機械であることも認識しています。
「モーターが作動し、次にローターが作動すると、当社の機械は最大直径40 cmの木の幹を砕き、短時間でウッドチップにすることができます」
ユニークな特許取得済み電動シリンダーソリューション
TPモデルはモデルごとに能力と用途が異なるため、それに合わせて様々な構造をわずかに変えています。 ウッドチッパーの中には電動シリンダーを内蔵しているものもあります。 これは、ローターに付けているベルトを締めるために使用されています。 これにより、ベルトが常に締め付けられた状態を保ち、ローターが最適に動作することができます。
Linddana社が必要としたこのソリューションは、一般的なものではなかったため、 問題を解決するために、LINAKは特別にソリューションを作る必要がありました。 最終的に出来上がったソリューションは、特別にプログラムしたソフトウェアをインストールしたサードパーティの制御装置、LINAK製電動シリンダーLA12およびLA30を組み合わせたもので、 このソリューションを使うことで、時間が経ち、緩み始めたベルトを電動シリンダーが適度な強度で締め付けることができます。
「LINAK電動シリンダーを使うことで、機械を作動させた時、モーターの製品寿命を伸ばすことができると考えています。 実際、このソリューションの素晴らしさを実感し、特許まで取得しました」と、Hans Anker Holm氏は言います。
発展し続ける企業
Linddana社は現状に甘んじる会社ではありません。 40人の従業員が年間約600台のウッドチッパーを製造・販売し、その約4分の1がデンマーク国内、 残りがドイツ、フランス、英国に主に輸出されます。 そのため、世界中で事業を営む信頼できるビジネスパートナーの存在が不可欠でした。 この2つの基準も、LINAKは満たしています。
Linddana社の主要ターゲットはこれまで農業セクターでしたが、2019年には林業セクターまで対象を拡大しました。 販売代理店を通じ、現在、Linddana社はウッドチッパーを
自治体、園芸業者、アーボリスト(樹木の治療専門業者)、墓地、ゴルフコースなど幅広く販売しており、 同社の移動式ウッドチッパーはより需要が高まっています。
「当社は現在、20種類の製品を提供しており、そのうちの4モデルでLINAK製電動シリンダーを使用しています。 移動式ウッドチッパーの需要は明らかに増えています。市場のニーズを満たすため、今後、LINAK電動シリンダーの購入数はさらに増えていくでしょう」と、Anker Holm氏は結論づけています。
Linddana社に関する詳細は同社のウェブサイト( www.tpchipper.com )をご覧ください。