- 頑丈性
- 処理能力
- 耐久性
収穫量とジャガイモのサイズを最適化するために機械の植えつけ部および栽植間隔を個々に変える必要があります。この機械の植え付け部は個別にスイッチのオン・オフを切り替えることもできます。このシステムのメカニズムは2本のLINAK電動シリンダーにより自動制御されています。
これらの電動シリンダーはMiedema社の制御システムに接続されており、トラクター の運転席にあるタッチパネルから操作できます。
Miedema社のエンジニアは機械での間引きを可能にするため、電動シリンダーを重要コンポーネントとして採用しました。油圧システムと比較し、電動シリンダーシステムの方が著しく簡単でコストもかかりません。油圧システムでは、2つの接続が必要ですが、電動シリンダーは1つで十分です。
「電動システムは構成部品点数が少ないため、コストを大幅に削減できます」と、Miedema社のChristiaan Poot テクニカル サポート マネージャーは説明します。保護等級が高い電動シリンダーLA12が、このシステムに組み込まれています。
電動シリンダーは振動耐性が高いだけではなく、粉塵や水にも強い構造となっています。また、電動シリンダーLA12のサイズが小型であることも優れた利点の1つでした。
「可能な限り、当社は全ての油圧式システムを電動システムに変えようと思います。電動シリンダーならオイル漏れのリスクもありません。メンテナンスもはるかに簡単です」と、Christiaan Poot氏。
洗浄用ローラーの正確な調整
収穫されたジャガイモは、一回目の洗浄プロセスに入ります。Miedema社は、複数のタイプのローラーを用いて洗浄・サイズ選別(仕分け)ユニットを備えた大容量ホッパーも製造しています。ホッパーは洗浄ローラー1セットを標準装備しています。
また、ジャガイモをサイズごとに選別するため、仕分け専用ローラーも取り付ける必要がありました。以前は、作業者はクランクを用いて手動でローラーの間隔を調整する必要がありました。クランクを回してバーを動かし、6~8個並列に置かれたローラーを調節していましたが、落ちてくる泥がバー操作の邪魔になっていました。ローラー間隔を最大値以上に設定してしまうことも、バーの破損の原因となりました。
現在、Miedema社は、低価格でローラー調節用に電動シリンダーシステムを取り付けるオプションを提供しています。
LA35を搭載した正確なローラー
2本のLINAK電動シリンダーが5~65mmにローラー間隔を正確に調節します。正確なポジショニングによって保護され、メカニズム全体に制限を超えた負荷がかかることはありません。
2本の電動シリンダーはお互いに位置を確認することで正確な同期運転を実現し、幅2.4mにわたる洗浄用および選別用ローラーの調整が可能です。
電動シリンダーは農作業の快適さの向上にも貢献しています。
「私達の経験では、電動シリンダーシステムで、作業時間が大幅に短縮されます。調節は簡単で、素早く行うことができ、洗浄も簡単です」と、オランダの農業従事者、Henry van der Woerd氏は説明します。
大容量ホッパーMH 241は、LINAK電動シリンダーLA35を使用しています。最大推力6,000ニュートンのこの電動シリンダーは、ローラー全体の機械構造を調節する十分なパワーがあります。頑丈なアルミ製ハウジングなので、この電動シリンダーは、でこぼこで埃っぽい環境での使用に最適です。
Miedema社は電動によるローラー調節のオプションを提供することにより、ユーザーに大きなメリットをもたらしています。このような技術革新により、Miedema社はジャガイモ栽培用機器市場でシェアを拡大しています。
ハーベスターやその他の農業機械向け電動シリンダー ソリューションの仕様や詳細情報については、LINAK TECHLINEまでお問い合わせください。