Statistics Denmark1社は、今後10年間で高齢者人口は著しく増加すると予測し、今後10年間で80歳以上の人口は15万人、2028年までには65~79歳の人口が5万8000人がそれぞれ増加し、2053年には10人に1人が80歳以上になっているといいます。
医療ケアへの需要が増加
高齢化社会に対応するため、医療システムの大幅な改善が求められています。高齢化により身体への負荷が増え、医療ケアを必要とする人口も増えるでしょう。残念ながら、高齢人口ほどには労働者人口は増加しないため、高齢者が増え、ケアする医療スタッフは年々不足すると予測されます。すべての人に適切なケアを提供し、注意を払うには、新しい医療・介護機器や新テクノロジーが必要となります。
新しいケアの形
幸いなことに、多くの企業・団体が高齢者を介助し、医療スタッフの負荷を軽減する新製品の開発に取り組んでいます。もちろん、これはケアの質が低下するということを意味しません!むしろ、新たなケアの形が生まれつつあります。新しい介護機器は医療スタッフの作業効率を高め、高齢者の自立を促します。
上述の課題2で述べた通り、「尊厳と自立」は一層重要なテーマとなります。高齢者はできるだけ自宅で自立した生活を送りたいと考えており、医療スタッフから介護されないくてもすむ介護機器に進んで投資しています。
データが有用な情報を提供する
高齢化社会に大きな違いをもたらす1つの技術は「IoT(モノのインターネット)」(課題1)です。医療・介護機器をインターネットと接続することで患者の状態や機器のメンテナンスの必要性などのデータを収集することができます。これにより必要なケアを効率的に計画し、故障する前に機器をメンテナンスすることができます。
LINAKはイノベーティブで便利な高齢者向け機器を開発する様々な企業と連携しています。また、医療機器向けデータ収集ツールを開発し、より効率的な医療を可能にしています。
1) デンマークの経済内務省管轄の政府機関