デンマーク王ハーラル1世がスカンディナビアを統合してから約千年後の1996年、Intel社でワイヤレステクノロジーに携わっていたエンジニア、ジム・カーダック氏は、ハーラル1世の偉業のようにこの画期的技術がパソコンとモバイルデバイスを一体化するだろうと考え、Bluetoothという名称を提案しました。 LINAK®の新ワイヤレスソリューションはBluetooth Low Energyテクノロジーを使用し、製品をワイヤレスで接続しながら患者とケアスタッフ双方のエクスペリエンスを向上させます。
患者とケアスタッフの使用環境の改善
LINAKワイヤレスソリューションの導入により有線コントローラーを使用する必要がなくなるため、ケアスタッフがつまづく危険性が減り、作業環境を大幅に改善できます。 ケアスタッフはコントローラーに足を引っ掛ける心配なく、病院ベッドや介護リフトなどの機器周辺を自由に動き回ることができますので、患者に、より快適な介護エクスペリエンスを提供できます。 さらに、作業場での事故を減らすことでケアスタッフの事故による欠勤日数も減らすことができ、雇用者の労働者補償費も削減できます。
複数のモニターケーブルや点滴のチューブが周囲にあると、患者は不安を感じる場合があります。しかし、病院ベッドから起き上がったり移動する際に対処しなければならないケーブルが1本少なくなるだけで、安心感が増します。 HB200などのワイヤレスコントローラーは、患者とケアスタッフ双方にとって最も便利で、人間工学的に最適な位置に取り付けることができます。
細菌の拡散を抑え、除菌処理の時間を短縮
LINAKワイヤレスコントローラーを使うことで、機器を適切に除菌処理の時間を短縮できるほか、細菌が拡散する可能性も低減されます。 ケーブルの除菌処理はコイル内に細菌が残ってしまう可能性があるため、特に注意が必要となります。 電動アクチュエータシステムにワイヤレスコントローラーを導入してケーブルをなくすことで、残ってしまった細菌が患者やケアスタッフに拡散される可能性や、介護リフトなどの移動式機器間で二次汚染が起こる可能性を最小限に抑えることができます。 LINAK FS3 ワイヤレスフットスイッチは、手で機器を操作する必要性をなくし、細菌拡散の可能性をさらに抑えます。
関わる全ての人にとってフレキシブル
患者やケアスタッフだけではありません。ワイヤレスコントローラーを使用することで、デザイナーも柔軟な機器開発が可能になります。 LINAKワイヤレスソリューションだと、ケーブル差込口を設計に組み込む必要がなくなり、コントロールボックスの設置位置は選択肢が広げます。 メンテナンススタッフがコントローラーを交換する際も、機器を停止させることなく、患者の病室でコントロールボックスに新たなコントローラーをペアリングさせるだけで済みます。 LINAK CO71 およびCA63 コントロールボックスは、ボタンを数回押すだけで、すべてのLINAKワイヤレスコントローラーと簡単にペアリングすることが可能です。
ケーブルなし、心配なし
LINAKワイヤレスソリューションに使用により、機器の点検やケーブル損傷に起因するダウンタイム関連の費用を削減できます。 押しつぶされたり、せん断されたケーブルは、患者にもケアスタッフにも危険を及ぼす可能性があります。 貴社の電動アクチュエータシステムにLINAKワイヤレスコントローラーを搭載させることで、機器が停止したり予定外の動作をする原因となり得るケーブル損傷の可能性を低減することができます。 LINAKワイヤレスソリューションで、「ケーブルなしで心配なし」な機器を実現できます。
「Bluetooth」という言葉の由来がどこから来ているのか、疑問に思ったことはありませんか? 実は、Bluetoothテクノロジーの名称は、当社発祥の地であるデンマークの歴史が語源となっています。 ハーラル1世「青歯王(Bluetooth)」ゴームソンはデンマークとノルウェーを統合した人物として広く知られており、西暦958年から985年にかけてこれら2ヶ国の王として在位しました。