問い合わせ
トピック - Tech & trend

介護リフト向けシステムのデザインとユーザビリティを重視

最先端の医療・介護機器の開発では、介護の現場で働いている医療スタッフや経験豊かなデザイナーが極めて重要な役割を果たしました。 LINAKは介護リフトを実際にお使いの方から寄せられたご意見、こだわり抜いたデザイン、25年の昇降システム開発実績から得た知識に基づき次世代介護リフト向け昇降システムを開発しました。

史上初の介護リフト向けアクチュエータ システム ソリューション「LINAK® JUMBO™」が誕生したのは1995年のことでした。 この製品は、あらゆる動きを可能にするソリューションを1箇所から調達できるようにしただけではなく、 品質、制御能力、製品テストの観点で、全く新しい業界基準を打ち立てました。

ユーザーから寄せられたご意見を開発に反映させ、経験豊かなデザイナーに相談することで誕生した次世代リフトシステム「LINAK® LIFT™」は、優れた人間工学と美しくエレガントなデザインを併せ持つ製品で、業界基準をさらに押し上げています。

 

デジタルとモダンなデザイン

 ユーザーからお寄せいただいたご意見をデザインと技術に反映させるため、Claus Rodeは外部のインダストリアルデザイナーに相談しました。これが、新製品への思いを著しく野心的なものにしました。

「モダンで“でしゃばらない”デザインで、お客様が開発している介護リフトにしっくりとなじみ、可能であればそのデザイン性を向上させること。それが私たちの明確な目標でした」とClaus Rodeは言います。

同時に、LINAKの研究開発チームはさまざまなユーザーのご意見にじっくりと耳を傾けました。 Bluetooth®ワイヤレステクノロジーによりワイヤレスな世界へのゲートが開き、病院や介護施設などのさまざまな施設にシステムデータが送信できるようになりました。

最先端の介護リフト向けシステムのデザインとユーザビリティを重視
 

リチウムイオン電池が主流となる未来に備える
Rode率いるチームはLIFT™にはリチウムイオン電池を使うと決めていました。 リチウムイオン電池は高性能であるだけではなく、長期的にはコスト削減を実現します。

「パフォーマンス曲線ではリチウムイオンのほうがずっと優れています」と、Claus Rodeは説明します。 「リチウムイオン電池を使うことによりターボブーストが可能になり、人を載せていない時にはリフトを約25%スピーディに動かせるようになりました。 つまり、リチウムイオン電池は病院や介護施設のスタッフの作業効率の向上に貢献しています」

介護の現場でテスト
ユーザーからお寄せいただいたご意見をもとにユーザビリティを確実に向上させるため、製品の試作品を介護施設のスタッフに実際に使用していただきました。

「スタッフに当社の新システムをお使いいただくようお願いし、 その使い心地に関するすべての意見をラボに持ち帰り、製品に反映させました。 意見を反映させた製品を再び介護施設にお持ちし、再び使っていただくという作業を繰り返しました」

最先端の介護リフト向けシステムのデザインとユーザビリティを重視
 

そのような工程を経て完成した製品は、確実に最高のデザインで、考え抜かれた設計となっており、LINAK創業以来最もテストに時間を費やしたアクチュエータシステムとなりました。

「システム開発の新たな業界基準を打ち立てたことは疑いの余地がありません。 今後、ユーザビリティとデザインはLINAKでさらに重要な地位を占めていくことになるでしょう」とClaus Rodeは断言します。

LINAKがテスト重視の企業文化を維持
創業以来、LINAKは常に製品をテストしてきました。 しかし、25年前、JUMBO™介護リフトプロジェクトが始まると、システム一式をテストする必要性がより明確になりました。

「LINAKにとって品質は常に最優先事項でした。 LINAKが販売するすべての部品は、工場から出荷される前にテストを行っていますが、 JUMBOプロジェクトでは、部品単体をテストするのではなく、システム一式をテストすることにしました」と、Erik Hansenは説明します。 「以来、新プロジェクトでは必ずシステム一式をテストしています。 これがLINAK基準です!」

現在までに、LINAK®試験センターは拡大し続け、材料、部品、製品、BUS通信ソフトウェアをインストールしたアクチュエータシステム一式など、あらゆるものをテストできるようにしました。

優れたアイデアは業界標準となる
90年代初頭、LINAKは介護リフト用アクチュエータの開発に既に取り組んでいましたが、 お客様との話し合いを重ねる中で、モジュール式のアクチュエータシステムを開発することにしました。 お客様からのご要望を満たせるよう、コントロールボックス、バッテリー、充電器、コントローラーの揃ったシステムで時代を先取りし、お客様が自由に設計できるようにしました。

「当時、メーカーは動きを実現するソリューションの各部品を複数のベンダーから調達しなければなりませんでした」と、JUMBOシステムの開発者の1人であるErik Hansenシニアマネージャーは言います。 「当然のことながら、異なるベンダーから調達する部品の品質にはばらつきがあり、これらの部品を1つのシステムとしてテストするにはかなりの時間と、場合によっては費用がかかっていました」

それが、LINAK® JUMBO™を開発するヒントとなりました。必要なものを1つのソリューションにし、徹底的にテストが済んだ状態で提供しようと考えたのです。

JUMBO™ - ゼロからの開発
病院ベッド向けシステムで幅広い実績を持つLINAKチームは、ゼロから取り組むことが最善のアプローチであることを知っていました。

「もちろん、培ってきたスキルや経験は最大限に活かしますが、 他の機械で使用している製品を使わないようにしました」と、Hansenは説明します。 「確認していない項目は1つもなく、お客様の役に立つと100%確信を持てるよう、お客様に直接尋ねました」.

Erik Hansen率いるJUMBO™プロジェクトチームは、何度もお客様とエンドユーザーのもとに足を運び、貴重なご意見をいただいては、会社に持ち帰りそれを製品づくりに反映させるという作業を繰り返しました。

「あらゆるユーザーシナリオを想定しました」と、Hansenは当時を振り返ります。 「バッテリーが平面だったらどうだろう? それで誰が何をするだろう? 交換方法は?すぐに充電する? などなど…数多くの質問を自問し、 会社に戻っては新しいアイデアを試す日々でした」.

介護リフトの新時代に突入
Hansenの同僚である、LINAKのClaus Rodeビジネス開発マネージャーはJUMBO™の成功を間近で見てきました。 最新の介護リフトに最適な次世代アクチュエータシステム「LINAK LIFT™」の開発に際しても、LINAKの部署横断チーム内で重要な役割を果たしてきました。

JUMBO開発時のベストプラクティスをすべて今回のプロジェクトでも実行しましたが、 LIFT™はプロジェクト開発当初から、やや異なる点がありました。

「自慢するわけではありませんが、技術に関する限り、LINAKはどの会社よりも優れていると思います」と、Rode。 「今回のプロジェクトでは、これまで以上に外観と使いやすさに重きを置きました。 もちろん、品質と機能にも一切の妥協はしませんでした。 崇高さを感じさせるデザインと使いやすさ。これを兼ね合わせる製品を目指しました」

最先端の介護リフト向けシステムのデザインとユーザビリティを重視
 

Erik HansenはLIFTへの移行を「新しい時代に入った」とコメントしています。

「この製品には、新システムに組み込みたかったことが数多く実現されています。 より高性能な最新のアクチュエーター、Bluetooth® テクノロジー、最新バッテリーなどはほんの一例でしかありません。 よりモダンなデザインでユーザビリティも向上させた製品を作りたかったのです。 LIFTはこれらすべてを組み込んでいます」

 

Bluetooth®のワードマークおよびロゴは Bluetooth SIG Inc. が所有する登録商標です。 LINAK®によるこれらのマークおよびロゴの使用はライセンスに基づくものです。

ご質問がありますか?

- LINAKのチームが技術に関するご説明をいたします。新規開発案件などは、お気軽にご相談ください。

お問い合わせ

LINAK ニュース

電動アクチュエータテクノロジーの最新情報を入手する

配信登録