IO-Link® インタフェースで電動シリンダー システムを向上させる
電動シリンダー システムは産業オートメーションで既に重要な役割を果たしています。 IO-Link インタフェースを採用した LINAK® 電動シリンダーにより、とても簡単に既存の Fieldbus システムに組み込むことができます。
IO-Link とは?
IO-Link とは、ポイント・ツー・ポイントの双方向デジタル通信(1:1の双方向シリアル通信)により、センサーや電動アクチュエータ/電動シリンダーを Fieldbus や Ethernet につなぐ国際規格で規定された産業用インタフェース(IO接続技術)です。 このネットワーク規格は従来の3線式ケーブルでお使いいただけ、別途シールドは不要です。 双方向通信によりパラメータ設定・診断がスピーディに行われるため、産業オートメーションや包装機などの効率性を向上させるとともに、ダウンタイムを抑えます。
LINAK IO-Link 搭載型電動シリンダー
IO-Link は貴社の事業において既に欠かせないツールとなっているかもしれません。 この汎用性の高いインタフェースはスマートで使いやすく、広く認識された世界標準規格です。 しかし、現時点では、産業オートメーション機械で使われるセンサーや同様のデバイスでしか主に使用されていません。
LINAK はこの状況を変えたいと考えています。 IO-Link が持つ数多くの優れたメリットを、直動動作が必要な、さらに多くの分野の機械でも活用していただけるようにすることを LINAK は目指しています。 このようにして誕生したのが、IO-Link インタフェースを採用した電動シリンダーです。信頼のテクノロジーをベースに開発されたこの電動シリンダーは、取り付けが簡単で、自動パラメータ設定や拡張診断ができるなど、メリットが満載です。
IO-Link は IC Integrated Controller™ プログラムの一部で、この有名な産業用通信規格により、カスタマイズされた電子機器を使用することなく IO-Link システムの電動シリンダーを使用することができます。

機械の効率性を向上
加工産業で使用される機械をはじめとする数多くの機械には、IO-Link を搭載した装置が既に取り付けられています。 また、工作機械、包装機、自動組立工場でも、広く浸透しています。
どのようなセットアップや環境で使用されているかを問わず、これらの技術は数多くのセンサーから送られてくる情報をもとに、生産量を増やし、高い品質を維持し、ダウンタイムを最小限に抑えています。 このシステムに電動シリンダーを導入することにより、さまざまなプロセスを自動化するとともに、安全性を高められる、またはよりスマートに作業を行えるようになります。 ゲートの自動開閉、エンジンフードの持ち上げ、バルブ ・ベルトテンショナー ・コンベヤの調節など…。用途は無限です。
高度技術なのに、取り付けが簡単
IO-Link インタフェースを採用した史上初の電動シリンダーは、LINAK の LA25 でした。 LA25 は最大推力2,500 N、最高速度25 mm/秒を誇る、小型で堅牢な電動シリンダーです。 IO-Link 固有の双方向通信オプションにより、電動シリンダーから様々な動きを制御・調節できます。 例:
コマンド
- 希望速度(0~100%)
- 所定の位置間の伸び縮み
- 電流制限(A)の設定
データの読み取り
- 位置(mm)
- 電流消費(A)
- ステータス(所定の位置間の伸縮、フルストロークでの伸縮)