バウアー氏は 20年以上にわたり、制御キャビネットを製造してきました。会社の成長に伴い、従業員のために人間工学的に最適化された職場を作りたいと考え、解決策を模索することになりました。模索はうまくいかず、いささか落胆してしまいました。「このテーブルを設計した人たちは、制御盤を組み立てたことがないことがすぐにわかりました」とバウアー氏は説明します。そこで、自ら組み立て式のテーブルの設計を始めました。取り付け板をクイックリリースクランプで固定する特別なソリューションを開発し、テーブルが傾斜して高さを調整できることも重視しました。
電動ソリューション
電動調整はハルトムート・バウアー氏にとって最高のソリューションですが、ケーブルに躓く人がいない状態でこそ役に立ちます。そこでバウアーシステムでは、高さ調節や傾斜機能を担うリニアアクチュエータに充電式バッテリーを搭載した組立テーブルを提供しています。「当社は組み立て式テーブルをアメリカ市場に輸出することもあります。そのために、500 キロまでの積載能力を備えた製品を提供しています。」と、現在30人以上の従業員を抱える同社の株主であり、マネージングディレクターであるレネ・アルディンガー氏は説明します。このような高負荷に対応するのは、スムーズで正確な調節の要件を満たす、数少ない電動アクチュエータだけです。バウアーシステム社はLINAK®製品を使用しています。
2 台のLINAK 電動シリンダー LA34はスチール製組み立てテーブルの高さと傾きを調整します。LA34 は医療・介護機器業界と産業機械の両方に採用されています。騒音レベルは50dB(A)以下（DS/EN ISO 3743-1参照）で、最大10,000N（プッシュ）の能力で、非常に重い制御盤の組み立てを簡単にサポートすることができます。テーブルの調整オプションにより、従業員は人間工学的に正しい方法で制御盤の全体を操作することができます。また、バッテリーのおかげで、組み立てテーブルはどんな作業場や産業環境でも自由に移動させることができます。2 台のアクチュエータは 73.25 Wh のリチウムバッテリーで駆動します。 コントロールボックス COL50、 コントローラー HB80と組み合わせることで、この電動アクチュエータは比類ないソリューションを実現しています。
成功の基盤となる実用性
「継続的な製品開発と改良は、私たちにとって非常に重要であり、何よりも実体験に基づくものです」とハルトムート・バウアー氏は述べています。実用性もまた、組立式テーブルテーブルを成功させるための基本でした。きっかけは、一人の顧客がバウアーシステムを訪問したことでした。やがて他社もこの組立式テーブルに注目し、瞬く間に市場を獲得していきました。3,000台以上の組立式テーブルが数多くの企業で使用されています。
バウアーシステムの最近の開発分野は MT1100-HSV組立式テーブルです。追加の旋回装置が装備されており、スピンドルとクランクを使用して、制御キャビネット枠内に取り付けプレートを正確に挿入することができます。「この組立式組み立てテーブルを使用すると、技術者が助けを借りずに装着プレートを挿入することができます。これには通常、2 人または 3 人が必要です」と レネ・アルディンガー氏は説明します。
組立式テーブルに組み込まれた電動昇降装置
バウアーシステムは EWorkSTATION 4.0 で LINAK の電動昇降装置も使用しています。このテーブルは、電線の組み立てや開閉装置の組み立てに適した可動式の高さ調節可能で人間工学に基づいたワークステーションです。モニタースタンド、ケーブルリールホルダー、その他の部品などのオプション装置を追加すると、多機能テーブルになります。LINAKDL6 電動昇降装置2 台がテーブル全体を昇降させ、最大推力 800 N の 3 段式電動昇降装置はパワフルで、テーブルを昇降させます。
組立式テーブルと作業台の両方で電動調節ができるため、様々な作業手順において人間工学的に適切な作業位置を確保できます。バウアーシステムは、経験と迅速な実装により、世界中の制御キャビネットの構造を人間工学的に最適化しました。
